トップページ » FAQ » 『アトピー性皮膚炎, 湿疹・皮膚炎』についての質問
幼児で1年以上続く慢性のかゆみ・掻破・湿疹ですと、息子さんはアトピー性皮膚炎(以下AD)と言えるでしょう。
ADでは、治療ももちろん大事ですが、悪化させる原因を発見して取り除くことが重要です。皮膚局所の要因と全身性の要因に分けて考えてみましょう。 まず皮膚局所の要因ですが、ADの皮膚は外界からの刺激に敏感で、乾燥しやすく痒みをきたしやすいという特徴を持っています。お子さんの肌をよく見ると、全身に均一に湿疹が出ている訳ではないと思います。部位によって、悪化因子を考えてみます。
・肘や膝の曲がる側に発疹→汗やほこりによる刺激 ・手→砂遊び、除菌タイプのハンドソープ ・足→ズックの化学薬品による刺激 ・背中・お腹→合成洗剤や柔軟剤 ・耳の後やうなじ、首→シャンプー皮膚炎 ・男の子の外陰部→汗や尿などの刺激 他にもいろいろありますが、最低でもこれらを考えてみる必要があります。
全身性の要因ですが、ADは全身の体調やストレスで悪化することがあります。風邪や寝不足などに注意してください。食べ物では、チョコレートや添加物の多い食べ物でかゆくなる子をしばしば認めます。牛乳は発疹のかゆみをさらに増幅することが報告されています。完全に禁止する必要はありませんが、水がわりに沢山飲ませるのはやめた方がいいでしょう。何か食事でかゆみを悪化させるものはないか、お母さんの日頃の観察が重要です。ただし食物アレルギーかどうかは判断が難しいので、専門の小児科か皮膚科でご相談ください。
アトピー性皮膚炎は、すべてが遺伝で起こる訳ではありません。遺伝子が完全に一致した一覧性双生児でも、アトピーの一致率は6割です。下のお子さんが湿疹になる可能性はさほど高くないはずです。まずはきちんと外用治療をしつつ、悪化因子を見つけてみてください。
(月間おさなご 2006年7.8月合併号より転載・一部改定)
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