トップページ » FAQ » 『子供の発疹, スキンケア・入浴』についての質問
これは本当に大変そうですね。眠れないほどのかゆみはお母さんもお子さんもつらいでしょう。でもまずは、原点に帰ってスキンケアの基本を見直しましょう。 子供の皮膚の最大の特徴は、『皮脂がほとんどない』ことです。0〜12歳ころまでが、人生でもっとも皮脂が少ない時代で、思春期から成人期にかけてやっと皮脂が出てきます。極端に言うと、6歳のお子さんの皮脂はお母さんの1/5程度しかありません。 と言うことは? もしお子さんの顔を1日1回石鹸で洗うとしたら、お母さんは1日5回石鹸で洗顔しなくてはならないはずですね(皮脂が5倍ですから)。真冬に1日5回石鹸で顔を洗ったら、お母さんはどうなりますか? 言うまでもなく、真っ赤になってかさかさ粉をふきますね。かゆくなるでしょう。体や頭も同じことです。 ○思春期前の子供の皮膚のよごれは、汗・よだれ・尿などが主で、ほとんど水溶性。 お湯だけでも汚れが落ちるので、石鹸やシャンプーは週1〜2回に減らすこと。ただし、泥遊びの後の手洗いや、便など洗うときはもちろん石鹸で部分洗いしてください。 ○皮膚が薄いので、垢すりやこするなどの洗い方は厳禁。首から下は浴槽に入るだけで汚れが落ちるし、顔や頭はぬるま湯で流し洗いが基本。 ○お風呂は熱くないですか?水温は40度は超えないように、最低10分は入って乾燥した皮膚に水分を浸透させてください。入浴剤は添加物・香料などが入っているのでおすすめできません。 ○お風呂から上がったら即 保湿タイムです。タオルで水気を軽くぬぐったら、すぐに保湿剤を。基本は白色ワセリンでいいです、薬局でも簡単に買えます。塗った皮膚を触って、手にしっとりと油分を感じる程度には塗ってください。ワセリンは皮膚保護作用にすぐれ、安価で安全、なめる程度に口にはいっても大丈夫です。 ○ワセリンだけでは治らない、赤みやぶつぶつはすでに湿疹(病気)の部分です。適宜治療薬を外用しましょう。これは皮膚科での処方が必要です。 実は人間の皮膚というのは、皮脂や角質蛋白でうまく水分の蒸発を防ぎ、異物の進入を阻止しています(バリア機能と言います)。ところが、真冬に汗もかかず皮脂も出ない状態で、毎日入浴してはボディーシャンプーでごっそり洗い流す人が何と多いことか。きれいになるどころか、生きるのに必要なバリアを痛めつけているだけです。皮脂や蛋白を奪われた肌は、外部からの異物侵入に備えて『かゆみ』の形で警戒態勢をとり始めます。かゆみがひどいということは、皮膚の悲鳴であり赤信号です。 まずはお肌は生き物であるという認識、大人と子供では皮膚の性質が全く違うという知識を持ってください。やり過ぎをやめて、皮膚を休ませるのもとても大切なスキンケアです。 もし治らなければ、本当はご本人を診察させていただきたいところです。お大事にどうぞ。
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