トップページ » FAQ » 『手・足・爪, 湿疹・皮膚炎, 汗』についての質問
毎年夏に、足底にかゆみのある水疱が出るのですね。手足は汗かきですか。だとしたら、異汗性湿疹(いかんせいしっしん)といわれる疾患に該当するでしょう。手足の汗かきについては、当院HPのQ&A27をご参照ください。幸か不幸か、手足の汗かきは年齢とともに低下するため、高齢者になるとあまりひどい症状にはならないようです。とはいえ、70歳になれば治るから我慢してとも言えませんね。 かゆみ(湿疹)がひどい原因として、皮膚の外側と体の内側から考えて行きましょう。 1)皮膚の外からの刺激 長靴や革靴で長時間むれた状態ですと、靴の中の化学物質が汗で溶け出して、湿疹を悪化させます。 汗をかいたら靴下をまめに履き替えるとか、靴を定期的に脱いで風を通すなど工夫が必要でしょう。 素足でサンダル履きの女性では、サンダルの靴底やベルトの素材が合わなくて悪化する例もあります。 私見ですが、入浴時にボディソープやシャンプーを足で踏むと、界面活性剤ほか化学物質が足を刺激することがあります。お風呂では、添加物の少ない固形石鹸を主体に洗ってみてください。 2)体の中からの刺激 有名なのは金属アレルギーです。あなたの歯には虫歯治療のあとの歯科金属がありますか。歯科金属は日々溶けて、口の中から消化管に吸収され、汗となって手足に出てきます。金属アレルギーのある方では、汗で出た金属が手足の湿疹を悪化させます。他にも、チョコやカレーの食べすぎも体内に余計な金属が取り込まれるため、悪化の原因になります。 ただし、金属アレルギーを証明するには、パッチテストの手順を踏まなくてはなりません。金属アレルギーはQ&A29にも記載しました。 そのようなわけで、まず診断(異汗性湿疹か他の疾患か)、パッチテスト、漢方ご希望ならご本人の体質をうかがっての評価などをするため、時間がかかりますし、地道に取り組まなくてはいけません。残念ながら、何か特定の外用剤や漢方だけで簡単に解決することは難しいですね。 まずは身の回りから、変えられることは変えてみて、自分の湿疹がどのようなときに悪化するか、また良くなるか観察することから始めてはどうでしょうか。医療機関を受診できないときは、市販のステロイド外用でしのぐこともできます。ちなみに、足底はかなり厚いので普通は強めのステロイドを使いますから、市販のものは弱すぎることはあっても、強すぎることはありません。
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