トップページ » FAQ » 『ニキビ, 女性の皮膚科』についての質問
大人ニキビ、手ごわいですね。本人にとっては深刻だし、憂鬱ですね。お察しします。 まずニキビの基礎からご説明します。 ニキビは、顔面の脂腺性毛包の角化性閉塞で生じます。平たくご説明しますと、脂腺性毛包とは、毛穴でありながら、毛はうぶげ程度のごく細い毛のみで、むしろ付随する皮脂腺からの皮脂の排出が多い毛穴を言います。顔面だけで300万個あると言われます。皮脂が毛穴からスムーズに外に出れば、皮膚表面で『酸外套』と言われる弱酸性の保護膜をつくって、お肌を雑菌から守ってくれます。ところが、毛穴の出口で、角質蛋白が毛穴をふさいでしまうことがしばしばあります。そうすると、本来外に出て行く皮脂が毛穴の中に袋状にたまってしまい(これを面包;めんぽうと言います)、さらにそこにニキビ菌が加わると、皮脂を分解して炎症を起こします。これが赤ニキビ、アクネといいます。ひどくなるともっと化膿して、膿疱まで形成します。痛いですし、アトも残りやすいです。
私は、大人ニキビの方にはまず以下の3点をチェックいたします。
?ニキビの出やすい状況を把握しましょう 食べすぎや、チョコやケーキで悪化するなら、食生活の立て直しを。たばこは、いいことはひとつもありませんので禁煙を。寝不足も悪化因子です。せめて7.5時間の睡眠を確保できますか?クセで顔をいじったり、洗顔をごしごしの人も要注意。布団をかぶって寝たり、うつ伏せで顔にタオルが触っていたりでも悪化します。生理前に確実に悪化する場合、生理通や生理不順、出血多過など合併する場合は、低用量ピルもひとつの選択肢です。Q&A32をご参照ください。
?洗顔の見直しを ニキビの方の傾向として、お肌にとっての要不要の見極めができていないことがあります。個人的には、クレンジングにまず疑問を感じます。ダブルクレンジングって、日本以外の国の女性はしていないそうです。特にここ数年のオイルクレンジングの流行は、目に余るものがあります。顔がくすんで、乾燥しているのに油ぎって、そんな年齢でもないのにニキビが出たり、肌荒れや湿疹になったり...オイルクレンジングを使う方によく見られます。当院のスタッフはクレンジングは誰もしていません。石鹸ひとつで、メイクも汚れもシンプルに落とせます。
?スキンケアの見直しを 洗顔の後に、基礎化粧品をフルコースで使っていませんか?保湿は大切ですが、基礎化粧品は、しっとり保湿できる化粧水または乳液があれば十分です。1種類で保湿できないなら、その商品はあなたのニキビにはあまり役に立たないでしょう。前述のように、ニキビは毛包を主座とした皮膚疾患、つまり病気です。基礎化粧品には、病気を治す効能を期待してはいけません。あなたが風邪をひいて、食欲もない時にはどうしますか。おかゆでも少し食べて、温かくして寝ますよね。そんな日にフレンチのフルコースを食べに行ったら、具合はどうなりますか。お肌も同じです、無理して何でもかんでも塗りまくったら、休む暇さえありません。
以上のような観点から、まず最初の1ヶ月は『やめていいものはすべてやめる』方針でお肌を休めてもらいます。ですから、基本的にまずお金はかかりません。初診料で1000円未満、重症で処方(内服・外用)が必要な場合は、処方箋を受け取って薬局に行っていただきますが、2000円かかることはまずありません。他にはせいぜい洗顔に使う無添加石鹸代(525円か735円)くらいですね。 その上で、治らなければ、ケミカルピーリング、PPx、塗るビタミンC、漢方薬などご提案していきます。料金はHP各項目をご参照ください。 このたび(2008年10月末)に、ニキビの前段階をコントロールする外アダパレン(商品名ディフェリン)という用剤が認可されましたので、皮膚科における治療の選択肢は確実に広がりました。 ただし皮膚科に来る前に、まずはご自分の肌の観察と、生活の見直しをおすすめします。 お肌、お大事にどうぞ。
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