にいざわ皮ふ科ロゴマーク
メインイメージ

『手・足・爪, 湿疹・皮膚炎』についての質問一覧 - にいざわ皮ふ科

トップページ » FAQ » 『手・足・爪, 湿疹・皮膚炎』についての質問

『手・足・爪, 湿疹・皮膚炎』に関するFAQ

45 70代の男性です。最近指紋がすり減って、卵などを落としてしまうことがあります。現在飲んでいる薬の副作用でしょうか?(薬剤名の記載あり)/2008年11月13日

 結論から言うと薬疹はありえないと思います。手の薬疹はありますがまれで、その場合は同じ性質をもつ皮膚である足底や足ゆびの皮にも、左右対称に広範囲に出現するのが原則です。いかなる薬疹であろうとも、手の指の腹にだけ限局することはありません。  ご質問のメールにあった薬剤は、降圧剤と抗凝固剤でしたが、いずれも手足の薬疹の報告はありません。 手や指に生じる、乾燥や赤み・亀裂・水疱などは手湿疹の症状です。ときに、金属アレルギーや掌せき膿疱症という疾患、たまに手の水虫などもありますが、圧倒的に多いのは湿疹です。  手の湿疹はおおまかに3種に分けられます。 ?湿疹性汗疱 小さな水疱や、それがはじけたような細かい皮むけを生じるタイプ。手のひらや指の腹側に生じるのが特徴です。多汗症との関連も指摘されています。 ?接触皮膚炎型 美容師さんなど、特定の化学物質への反応で生じる湿疹。指腹、手の甲、指の背中側などに、乾燥・皮むけ・赤み・水疱・丘疹・ひどい場合は亀裂を生じるものまであります。アトピー性皮膚炎の素因のある人に多く見られます。 ?進行性指掌角皮症(ししょうかくひしょう) 主に指腹に、かさかさ・赤み・皮むけ・亀裂などを繰り返す、基本的にかゆみのない湿疹。  以上が単独または混在して様々な症状がみられます。  ご質問の症状は?に該当すると考えます。指紋がつるつるして物がつかみにくいことも、よくある訴えのひとつです。私もなったことがありますが、本のページをめくるのもすべって大変でした。  ?タイプは、アレルギーではないことが確認されています。原因は圧倒的に『界面活性剤』、つまり洗剤類です。シャンプー・ハンドソープ・素手で扱うすべての洗剤(台所用・衣類用・お風呂用・その他)が手への負担になります。職業上使う溶剤や、重いものを持つ、軍手で乾燥するなど物理的刺激も原因になります。  対策としては、日常生活を見直して、食器洗いや掃除などは素手でなるべくしない、お風呂で使うシャンプーを低刺激・無添加に変える、しかも使う回数を絞り込む、薬局でワセリンを購入してまめに塗るなどがおすすめです。手洗いが必要なときは、除菌系ではない普通の固形石鹸と流水でどうぞ。ハンドソープの添加物でかゆくなる方も多いので。  この?進行性指掌角皮症という状態は、もともと日本人の皮膚科医師が提唱したもので、海外ではあまり記載が見られません。どうも、日本人の清潔好き・洗剤信仰が生み出した風土病ではという気すらします。お大事にどうぞ。

このページのトップへ