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『アトピー性皮膚炎, 子供の発疹, 皮膚科の治療』についての質問一覧 - にいざわ皮ふ科

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『アトピー性皮膚炎, 子供の発疹, 皮膚科の治療』に関するFAQ

60 9歳の小学生の娘。肘や膝の裏側に赤いかさかさを繰り返し、アトピー性皮膚炎として治療中です。最近、アンダームを塗るとかえって赤くなるので、中断しつつ使っていました。主治医の小児科の先生は、塗り方が足りないから治らない、もっと塗りなさいとおっしゃって、どうしたらいいか困っています。/2009年08月06日

アンダーム(ブフェキサマク;以後BFと略)は非ステロイド外用剤の代表といえる商品です。日本では1977年に販売になり、ある意味定番の外用剤です。
 しかしここ十数年、皮膚科専門医師を対象にしたアンケートでは、よく使う外用剤ランキングからほぼ姿を消しました。理由は、この薬が『かぶれ』をよく起こすためです。現在、薬剤性のかぶれの原因第1位が非ステロイド外用剤、第2位が水虫治療剤...という傾向が続いています。特にアトピー性皮膚炎とBFは相性が悪いようで、外用剤でパッチテストをすると、見た目はかぶれのない症例にも高率にBFへのアレルギー反応が確認されます。
 アンダーム(BF)をアトピー性皮膚炎には極力使うべきではないという意見もあります。実験により、BFは慢性の皮膚炎を治さず、かえって長引かせたり悪化させることが示されました。皮膚の元来持っている自然免疫力を抑制してしまい、かえってアレルギー反応にシフトさせてしまうというデータも(塩原;日臨皮会誌2005)。
 私はアンダームを、単純なおむつ皮膚炎や、顔面の湿疹で多剤で治らない例には使うことがあります。ただ、アトピー性皮膚炎に関しては、BFは診療ガイドライン(日本皮膚科学会最新版2009)には治療薬として記載されていない薬剤のため、患者さんから特に要望がなければ使いません。
 というわけでお嬢さんの場合、アンダームを無理に使うのはおやめになった方がいいのではないでしょうか。どんな外用剤でも、人により合う合わないはありますので、特定の外用剤に固執することは望ましくないと考えます。ガイドラインに沿った標準治療(ステロイド・タクロリムス・保湿剤)を、まずはおすすめします。

追記;2010年4月、ヨーロッパではアンダームが発売禁止になりました。日本でも同5月から発売中止になります。湿疹やアトピー性皮膚炎の治療薬のはずが、かぶれ(全身に拡大することあり)やアトピー性皮膚炎の悪化要因となるリスクが高く、薬としては有益性が少ないと判断されたものです。

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