トップページ » FAQ » 『女性の皮膚科, 皮膚科の治療, 美容皮膚科』についての質問
ご自分で経歴を振り返りながらメールしていただき、やはり化粧品が犯人であると気がついていらっしゃるのではないでしょうか。
パッチテストで反応がでなくても、化粧品が犯人でないという証明にはなりません。パッチテストは背中や腕などの健康な皮膚に行うので、唇やまぶたなど薄い皮膚とはやはり条件が違います。ですから反応が出れば原因と推定できますが、反応がなくてもアレルギーがないと保証する根拠にはなりません。
皮膚科では、痛んでしまった弱い皮膚を、damaged skinと読んでいます。ダメージ(損傷)を受けた皮膚ですね。目に見える傷でなく、化学物質や摩擦、汗や涙、乾燥、寒さなどでも皮膚は目に見えないダメージを受けているのです。このような皮膚は大変デリケートで、化粧品などでも簡単に負けてしまいます。
真っ赤になり非常に痒かったというエピソードから、お手持ちの化粧品の何らかの成分にアレルギーを起こしていたと考えられます。しかし、アイシャドウだけでも通常20〜30種類の添加物が入っていますから、原因を同定するのは容易ではありません。
基礎化粧品を試すタイミングが早すぎると思います。全ての基礎化粧品は『健康な』皮膚のためのもので、damaged skinや病気のお肌にふさわしいものはありえません。通常、表皮が生まれ変わる最低1ヶ月は使ってはいけないです。回復していないお肌に次々新商品を試すのは、自分で人体実験しているようなもの。かえって別の成分対するアレルギーをこしらえる可能性すらあります。危険です。
当面はステロイドとプロペトのお世話になり、1〜2ヶ月程度でまだ改善なければ、アトピー性皮膚炎治療薬のプロトピックが再発予防に有効だと思います。ステロイドと違って皮膚を萎縮させることは一切ありませんが、ひりひりしたり、妊婦さんには禁止なのでタイミングが重要。
いずれにしても、今の状況は、肺炎がやっと治りかけた患者さんが無理にジョギングをしてまた肺炎をこじらせるようなもので、ちょっと急ぎすぎ。ゆっくり癒やしてあげるべき時期だと思います。お肌の回復は月単位で考えてください。
もし来院されるのでしたら、お手持ちの化粧品を、成分もわかる形でご持参いただけますか。成分のコピーをとってきていただければ大変ありがたいです。お大事にどうぞ。
追伸;日本の女性はフランスの女性の、一人平均数倍から10倍も化粧品を買っています。行き過ぎたメイクでアレルギーを起こしてしまったら、ご自分のお顔が可哀想。病気が改善すれば、低刺激のメイクもできますので、まずは休ませてあげてください。
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