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『ニキビ』についての質問一覧 - にいざわ皮ふ科

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『ニキビ』に関するFAQ

71 ニキビに悩む20代前半の主婦です。新しいニキビ治療のディフェリンというつけ薬に興味があり、ネットで調べたら、妊娠中は塗ってはいけないと書いてありました。ニキビは治したいけど何かこわいです。どういう薬ですか。/2010年03月05日

 ディフェリン(薬剤名はアダパレンといいます)は、今から16年前、フランスで使われ始めたにきび治療薬です。その後世界的にニキビの標準治療となり定着しています。日本では承認が遅れて、2008年10月にようやく認可されました。
 皮膚科医としては、待ちに待った(?)外用剤で、約1年患者さんたちに処方して、今までにない有効性を確認しています。この外用剤はビタミンAの誘導体で、ニキビゾーン全体に塗ることで、ニキビになる手前の段階からニキビへの進行をおさえ、結果としてニキビの数も減り症状も軽くなります。だいたい、3週間から3ヶ月以内に、ニキビの数が1/3以下に減ってきます。副作用として、外用部分が赤くなったり乾燥したりする現象が見られます。
 当院での有効率をお示しします。2009年12月24日から1ヶ月に、当院には、ディフェリンの最初の1本分(15g)を使用したニキビの患者さんが27名いらっしゃいました。男性7名、女性20名、平均年齢は22.1歳です。ディフェリンが有効でニキビが減った人が14名(51%)と半数を占めました。ニキビに有効で、副作用はあるものの外用を継続している方が8名(30%)でした。一方、副作用で中止して効果が評価できなかった人が4名(15%)、無効で中止したのが1名(4%)でした。という訳で、最初の1本目で80%以上の人に対して有効であることがわかります。一方、副作用の内訳をみますと、外用部の乾燥肌・かさかさが7名、赤み・ひりひりなど刺激感が5名でした。このような副作用は、保湿をしっかりし、外用を2〜3日に1回に減らすなどで乗り切れることが多いです。
 東京女子医科大学の臨床試験では、444名の患者さんが1年外用し、80%の方に赤みやかさかさが出たにもかかわらず治療を中断したのはたった5例、治療した方のニキビの数は90%減ったそうです。
 今までのニキビ治療から比べると、とにかく効くというのが実感です。当院でも、1年以上継続した患者さんは、ほとんどニキビがゼロ状態で維持している方が多く、医師としても嬉しいです。この治療は、始めの頃に起こりやすい副作用をうまく乗り切って、長く続けるのがコツといえます。
 一方、なぜ妊婦さんには外用を控えるかというと、ビタミンAの誘導体の内服(日本では認可されていません)で、胎児に奇形が起こることがあるためです。外用剤ではまずありえませんが、念のため外用を休むことになっています。それに妊娠中はニキビそのものが減るので、あえてディフェリンを塗らなくても実際は乗り切れます。
 余談ですが、妊娠中にビタミンAを過剰摂取すると良くないですが(サプリなど)、逆に不足しても胎児への悪影響があります。ブロッコリー、小松菜、かぼちゃなど色の濃い野菜をきちんと食べましょう。
 市販薬や化粧品でいくら頑張ってもニキビが減らないと悩む人ならば、良かったら皮膚科にご相談ください。

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