トップページ » FAQ » 『皮膚のウィルス感染症』についての質問
口唇ヘルペスという病気ですね。単純ヘルペス、単純疱疹(ほうしん)という言い方も同じです。神経の奥深く、ヘルペスウィルス(主に1型)が隠れひそんでいて、人間の免疫力が落ちると神経を伝って増殖しつつ、唇に到達して水疱をつくります。この水疱のある期間に、他の人とキスしたりほおずりしたり、コップやスプーンの使いまわしでウィルスがうつることがあります。
もっとも、長寿高齢者をしらべると95%の人はこのウィルスをすでに持っているので、成人同志で心配する必要はあまりないかも知れません。このウィルスは多くの場合、幼少時に無症状で感染していることが多く、そのまま潜伏しているはず。では、徹底的にこのウィルスを避けていたとして、箱入り娘(息子)が成人になって初めてヘルペスウィルスに感染したら、高熱を伴って、激しい赤みと大量の水疱でデビューするはめになります。どちらかと言うと、うつるのが当たり前、お互い様というウィルスでしょうね。ワクチンもありませんし。
これだけ蔓延したウィルスでありながら、ヘルペスが発症するかどうかどうやらはご本人の体質で決まるらしいです。アメリカでは再発性口唇ヘルペスが4000万人と言いますから、日本では2000万人くらいいらっしゃる計算になります。
ただし、口唇ヘルペスを発症させやすい条件はあります。日光に当たる、疲労、ストレス、風邪、気温差などです。慣れた方だと、唇やその周囲にぴりぴりした痛みや痒みが出てわずかに赤くなるので、発症を予期できるようです。手持ちのヘルペス外用剤があれば、早めに塗っておきましょう。
また、今は効率のいい抗ヘルペス薬の飲み薬がありますので、これも早めに飲むと有効です。皮膚科でも内科でも処方できます(薬局での購入はできません)ので、相談されてはいかがでしょうか。
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