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日々雑感:皮膚科医が水虫にかかったら

【カテゴリ】 日々雑感 2011年09月02日

 自分と皮膚科の出会いは、確か中学の1年生のころでした。足のゆびの間にじくじくとした皮むけと痒みがあり、地元の総合病院の皮膚科に受診したのです。女医先生は、私の足の皮をピンセットでむしって顕微鏡で見て、『ああ、水虫ね』と言いました。水虫!?オジサンの病気じゃん!私はショックでべそをかきながら、薬を受け取ってとぼとぼ帰った記憶があります。
 今では毎日、患者さんの足の皮をむしっては、『ああ、水虫ですね』と宣告(?)を下す立場になりました。中学のころはまさか、自分が皮膚科の医者になろうとは夢にも思わなかったのですが。
 今年、久しぶりに自分が水虫にかかってしまいました。滅多に行かない温泉ですが、たまたまそこの脱衣所で菌をもらってしまったようです。ちなみに温泉・プール・公衆浴場・スポーツジムなどの脱衣所は、不特定多数の人が裸足で歩くため、水虫菌が確実にいます。ですから、帰宅したら(遅くとも12時間以内に)足をシャワーやバケツでいいから洗って、タオルでしっかり指のまたまで拭いて乾かすのが、水虫対策です。と患者さんには言いながら、自分ではうっかり忘れたんですね、スミマセン。
 てな訳で、自分で皮をむしって自分で検査して(ちゃんと真菌がいました)、毎日まじめに抗真菌剤をぬりまして、だいぶ軽快しました。しかし油断は禁物、まったく皮むけのない状態になってさらに2週間はプラスで継続すべきなので、最短コースでも1ヵ月半はきっちり塗らないといけません。
 だいぶ良くなったのですが、2日前から突然かゆみが増し、しかも治療前よりかゆいという事態に。あれ??
 この場合、主にふたつの要因が考えられます。ひとつは外用剤が無効である、もうひとつは外用剤によるアレルギー性のかぶれ(接触皮膚炎)。しかし、再検査しても菌はいないし、かぶれのような赤みはまったくない。
 その疑問は今日解けました。何と、偶然にも水虫の部位の足指を、蚊に刺されていたのです。蚊に刺されて2日ほどたってから遅延型反応で赤みが出るので、刺された直後は、水虫のかゆみか虫刺されかわからなかったのですね。
 診断で難しいですね~、と何か落語のオチにもなりませんが、ご静聴ありがとうございます。さ、また頑張って塗るか。

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