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医院の本棚より:脳に効く『睡眠学』 〜24時間戦わないで!

【カテゴリ】 医院の本棚より 2010年06月04日

 脳に効く『睡眠学』角川SSC新書、宮崎総一郎著、800円(税込み)。医院に置く本は、新書の方が読みやすいようで、最近新書のご紹介が多いです。でもこの本は、世界一寝不足の日本の人々に是非手にとっていただきたい1冊です。
 睡眠の重要性は 経験的には知られていましたが、近年『睡眠学』という体系が構築されたことで 科学的・医学的な側面からもその重要性が立証されるようになったわけです。
睡眠不足は様々な健康上の問題をもたらします。肥満(メタボ)、子供の学習能力の低下、自律神経失調、危険な労働ではミスを誘発してしまい人命にかかわることすらあります。
 ふた昔?前に『24時間戦えますか』というCMがありましたが、冗談じゃない。人間は機械じゃないし、コンピューターだって冷却時間がなければ故障してしまいます。あまりに少なすぎて質の悪い睡眠は、本人のみならず日本経済の損失につながりかねません。
 本書では、いかに質のよい睡眠を確保するか、夜勤や出張など避けられない状況でも、改善と工夫の余地があることを示しています。
 実は、脳によい睡眠はお肌にもいいのです(この本には書いていないですが)。眠ってから脳の中で分泌される成長ホルモンは、大人でも大変重要で、いたんだ皮膚組織の回復になくてはならないもの。寝不足で成長ホルモンが分泌されなければ、肌の回復は期待できないことになります。アトピー性皮膚炎の方、ニキビの方など特に睡眠に関心を持っていただきたいです。
 眠る2時間前から部屋を暗くする、パソコンや携帯はいじらない、夜食は軽めに、寝酒に頼らないなどのアドバイスが満載の本です。カーテンは10cmあけて眠りましょう、朝日を感じて目覚めるために。
 ちなみに『人生寝たもの勝ち』という本も待合に置いてます。ポール マーティン著、ソニーマガジンズ。

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